七種山から七種槍へ    
報告者 染矢つや子
ル ー  ト   野外センター〜旧山門〜七種滝〜七種山〜七種槍〜鉄塔〜野外センター
山 行 日  2010年4月18日 天候  晴れ
参 加 者 CL:染矢     SL:河合
男性:秋月・佐坂・北村・金本・守口・三宅・梅沢・広瀬・中廣・畑・上原・後藤・中田
女性:平松・内匠・山田・玉井・樺山・津田(華)
合計:21名   
 コースタイム  新田辺駅(6:35)−野外センター(8:10/8:20)−旧山門(8:40/8:50)−七種滝(9:15/9:30)−七種山(10:15/10:30)−七種槍(12:10/12:45)−鉄塔(14:15/14:20)−野外センター(14:55/15:10)−新田辺駅(19:40)
 山行報告 
前日に2名.当日新田辺駅に向かうバスの中で1名キャンセルの電話が入る。 CLとSLは補助席の予定だったが21名となり全員正座席となる。高速道路はスムーズに流れ予定より早く福崎ICに、しかしバスは高速を降りて左右逆方向に進んだ為、住宅内をウロウロするはめに、ようやく野外センターに到着。「前回は山門までバスで行ってもらったから今回もそうしたら」の意見に同意しトイレだけ済ませ、又バスに乗ってもらう。だんだん道幅が狭くゆっくりと安全運転で山門着。 人数と行程を考えて2班に分けそれぞれCL・SLを事前にお願いしておいた。 今年度からは準備運動の指導者はSLになったと聞かされたが、急には無理なので申し訳なかったが前教育部部長の秋月会長にお願いした。 行程等は車内で説明していたのですぐにスタートする。 お天気よく気分も最高。谷を右にとりコンクリート道を徐々に登る。 滝の標識が順々に、目的地の「七種滝」カメラマンが陣取り登山道を占領していた。 このところの雨で下見の時より水量が多く高さもあり見ごたえがある。 最後尾とかなりあいていたので15分の休憩をとる。 上から眺めたい人は神社まで先に登られた。 ここから岩を登ったり急登が続く。 途中展望台で一息つき山々を眺める、ほどなく「七種山」頂上。 「ゆるぎ岩」で童心に返り「七種槍」を目出す。 「腹が減った」の声がいくどとなく聞こえるが満腹になってからの登りは辛いので終わってから昼食と考えていた。 途中5分休憩なら水分のみ10分なら水分と行動食が取れるはず。 いくどとなく休憩をとり12時過ぎようやく「七種槍」到着。 あまり見られないヒカゲツツジが満開で見頃、この花を求めて来るハイカーもいた。 日頃軽いハイキング程度しか歩かれていない人にとっては辛く長かったようである。 みつばつつじも薄ピンク、濃ピンクと登山者を楽しませてくれた。 鉄塔を目印に下山。尾根から見える「七種池」がとても綺麗だ。 足も疲れているころにダラダラと滑りやすい下山道に皆苦戦している。 池の側を通りセンターに到着岩稜・痩せ尾根等心配なところもあったがそれぞれが注意を払い、トラブルなく下山出来安堵した。
15時半に高速に乗ったものの事故渋滞に遭い田辺には19時を過ぎ遅い帰着となってしまった。
 ヒヤリハット  靴の踵の部分が剥離 SL持参のテーピングテープで応急処置 
  
 感想文
七種山、七種槍初登山
 会員番号 170 梅澤宗平
 

帰りのバスの中で感想文書きますと染矢リーダに名乗り出たのだが鼻からハタと悩んでいる。一人称をどうするかである。感想文でなければ一人称を使わずに文章を作れるが感想文だとそうはいかない。山友会1年生、教育部1年生ということ今読んでいる登山家岩崎元郎さんの本が一人称を「僕」としていることから今回は一人称を「僕」とする。

七種山は今年の山行計画が発表されてからすぐマークした山の一つである。インターネットで調べると中級クラスの山ということになっている。山友会も星二つである。七番槍が難所ということであった。登り終えた今は七番槍の意味が分かるが今は黙っておく。今回僕は蒜山にも使用した中級クラス用の靴を準備した。因みにもう1足3000m級(家人にも内緒)の靴も持っているがはき慣れた中級クラスの靴を選択した。

松井ヶ丘のバス停から平安バスに乗り込む。総勢21名の参加者の山行である。ハイキング登山では決してお目にかかれない方々のご参加もいただいている。福崎町の野外センターから山門までバスで移動し、七種山に登る。途中、雌滝、虹ヶ滝、夫婦滝などいくつかの滝を右手に眺めながら登っていく。七種類の滝があることから七種山と命名されたのかと思う。最後に七種滝に到達する。最近の雨でいつもより水量が多いとのことである。いやな雨も滝にはありがたい。迫力ある写真を撮りたいとしゃがみ込んだりしたがいまいちである。なんなく七種山山頂に到達する。10時過ぎである。つなぎ岩も覗いてみた。僕の重みで重心位置がずれてぱっくり割れなかったことに感謝する。引き続き七番槍へ縦走する。ただもう腹が減ってきた。朝食が早かったから昼食は早いほうがええのにとかリーダに聞こえないことを幸いにいろいろ愚痴を言ってみる。木立の中を何度となく下ったり登ったりする。そろそろ最後の難所やと思うとまた新たな登りが待っている。どなんしょ(だじゃれ)。吸う吸う吐く吐く。ハイキングセミナー「山での歩き方」で教わった呼吸方法を試す。七番槍は何回も急な登り下りを繰り返すことから七番槍と命名されたのかと想像する。途中、U原さんの靴の踵のゴムが剥離する。踵だけにひもで固定もできない。河合SLが持っていた接着テープで固定する。靴底の剥離に出会わせたのは初めてであるが新人向けのセミナーに取り入れるべきと思った。ようやく12時過ぎに七番槍に到着。やっと、飯にありつける。眼下に広がる風景を見ながらの飯はうまい。山頂で老夫婦に途中何度も見かけたピンク色の山ツツジは実は三つ葉ツツジ、黄色のシャクナゲは実は日陰ツツジと教えてもらう。ただシャクナゲも同じツツジ科ツツジ属ではある。30分休憩して野外センターに向けて下山する。ほどなく長年の風雨で岩がむき出しのやせた尾根が目前に迫る。あれを登るのか!前を行く班は着実に登っていく。僕らも続く。いつの間にか見晴らしは一気に広がっている。ただパノラマを味わう余裕などない。一歩足を踏み外せば地獄への滑落となる。ここでもこれでもかというほど登りと下りを経験する。ただところどころに設けられたロープと鎖に救われる。一人では絶対無理やなと新人同士で確認し合う。最後に700m(距離)の傾斜を一気に下る。段々つま先が圧迫されていくのを感じる。もう限界やと何度も思いながらどうにか野外センターに舞い降りた。ドタドタと。這這の体と書いて「ほうほうのてい」と読むが僕にとって七番槍は正に這這の体で下る山でした。これまでの山行で六甲山と愛宕山も結構しんどかったと思うが七番槍は別格と思える。ただまだまだすごい山があるんやろうね、僕が知らないだけで。

このすばらしい登山を経験させていただいたことに対し染谷リーダと河合サブリーダに感謝します。それから総勢21名が無事下山できたことに対しベテラン各位にも感謝します。ただ帰りの中国自動車道で事故があり到着が2時間遅れたこと、そのために反省会がなかったのが心残りではあった。

                                   

                                 七種山山頂にて
 
Photo by Mr. Akizuki